相続と遺言書の特定承継って？知っておくべきこと

相続とは、親族や配偶者など、故人に血縁関係がある人々が遺産を分け合うことをいいます。

遺言書とは、自分が死亡した際に、どのように遺産を分けるかを決めた書面のことです。

遺言書は、相続人に限らず、相続人以外の人に財産を渡すことができます。いわゆる遺贈と呼ばれるものです。

遺言書の中で、特定財産を相続させたり、遺贈させたりすることで、権利の一部を受け継がせることができます。

ただし、特定の財産でも本人（被相続人）にしか持つことができない権利や義務は承継できません。これを「一身専属権」と言います。

例えば、本人が持つ資格や免許（医師免許、税理士資格、行政書士資格、運転免許など）、生活保護の受給権などが一身専属権に含まれます。

遺言を作成する際には、どのように財産を相続させるか、遺贈させるかは、行政書士などの専門家に依頼することで、円満な相続につながります。特定承継は、相続財産をもらえる特権ですが、思わぬトラブルを引き起こすこともあるため、十分注意する必要があります。相続問題に疑問を持った場合は、行政書士などの専門家に相談することで、スムーズな解決につながることもあります。つまり、被相続人の気持ちに応えつつ、適切な手続きを行うことが、円満な相続の実現に繋がると言えます。